「議会の中に住民がいる・住民の中に議会がある」これは、民主主義の当たり前の考えです。しかしながら、北海道栗山町議会から始まった「議会基本条例」の制定や多くの議会で議会改革を推進、また試行錯誤のチャレンジを継続するも投票率という面では下方傾向が続いています。現在のコミュニケーションのあり方は、ネットなどの双方向性を持つメディアの発達により大きく変わりました。では、「議会と住民とのコミュニケーション」はどうでしょう?今月号では議会と住民との現在、そしてこれからのコミュニケーションのあり方に焦点をあてて、様々な取組みを解説します。
2月号特集:どうする!? 議会と住民とのコミュニケーション
巻頭言 廣瀬克哉(法政大学総長)
この2年間に獲得したものを活かす構えはできているか
① 特集
住民とのコミュニケーションを成立させるには?
田口一博(新潟県立大学国際地域学部 准教授)
コロナの二日酔いから目を覚ませ!〜住民にとって役立つ議会となるために〜
ビアンキ・アンソニー(愛知県犬山市議会議員)
地方議会と有権者を隔てる情報の壁-統一地方選挙有権者調査の分析-
上神貴佳(國學院大学法学部 教授)
② 現地報告
北海道鷹栖町
情報発信の大幅刷新から議会改革への道をめざす
片山兵衛(鷹栖町議会議員)
茨城県取手市
ICT・AIを活用した住民参加の取組み
岩崎弘宜(取手市議会事務局次長)
埼玉県寄居町
議会は住民の心に響く言葉を持っているか〜聴く力、伝える力〜
峯岸克明(埼玉県寄居町議会議長)
③ 特別寄稿
議会ハラスメントの現在 -対策は議会改革とともに -
三浦まり(上智大学法学部 教授)/大倉沙江(筑波大学人文社会系 助教)/江藤俊昭(大正大学社会共生学部 教授)
④ 時流観望
首相、「オミクロン政局」で正念場に=まん延防止措置適用拡大、国会攻防も激化=
泉 宏(政治ジャーナリスト)
⑤ 連載
教養講座 地方議会人のための予算・決算入門 ー議会の監視・政策提言力を高めよう
佐藤綾子(富山国際大学 教授)
第10回 新たな情報ツールの活用
議会運営講座 ポイント別でわかりやすい! 地方議会・議員の基礎知識
鵜沼信二(元全国都道府県議会議長会 事務局次長)
第14回 動議
議員研修講座 シリーズ 女性議員はどうすれば増えるのか
高橋たい子(宮城県柴田町議会議長)
シリーズ第5回 いかにして女性の議長、副議長は誕生したのか
変える議会、変わる議会 ―改革はどこまで進んだか
人羅 格(毎日新聞論説委員)
第11回 議員報酬の「年齢限定」見直しでなり手不足に対応を図る=長野県生坂村議会・中川村議会議会=
随想 地方議会について考えたこと
牧原 出(東京大学先端科学技術研究センター 教授)
シリーズ 第11回 新型コロナ対策には議会による「検証」が不可欠だ
⑥ 市町村議会広報クリニック
芳野政明氏(広報コンサルタント)
かめおか市議会だより(京都府亀岡市議会)
おおいしだ議会だより(山形県大石田町議会)
こんにちは幸田ぎかい(愛知県幸田町議会)