NEW 地方議会の役割が多様化する今、住民との信頼関係を築く広報・広聴活動の重要性はますます高まっています。議会の活動や意思決定をわかりやすく伝えるだけでなく、数多くの住民の声を的確に聴いて政策に反映させる「双方向のコミュニケーション」は、民主主義を支える柱そのものと言えるでしょう。SNSや動画配信など、広報・広聴の手法も多様化し、議会の創意工夫が問われる時代です。今月号は、各地の先進事例を通じて、住民との距離を縮める広報・広聴戦略の現在地と、これからの可能性を探っていきます。
10月号特集:多様化する議会の広報・広聴戦略
巻頭言 辻 陽(近畿大学法学部教授)
住民の視線を議会に振り向かせるために 政策の廃止に主体的に関与するには
① 特集
有権者にどう情報を届けるか —変質するSNS
藤代裕之(法政大学社会学部メディア社会学科教授)
住民と議会を双方向で結ぶプラットフォームアプリの可能性 住民の声を政策につなげる仕組み
財前貴玄(Gcomホールディングス株式会社、地方行政経営研究所)
「議会だより」のミライ 〜デジタル発信に向けた体制づくり〜
佐久間智之(総務省地域力創造アドバイザー、PRDESIGN JAPAN代表取締役)
公的主体による広報に求められるもの
河井孝仁(合同会社公共コミュニケーション研究所代表CEO)
② 現地報告
岩手県平泉町
議会改革が目指す町民との真の「共創」
髙橋拓生(岩手県平泉町議会議長)
福島県会津若松市
議会評価をきっかけに広報広聴ツールを改善
松崎 新(福島県会津若松市議会議員)
福岡県添田町
中学校生徒会が議会だよりを広報動画にしてみたら
菅 太助(まちづくりファシリテーター)
③ シリーズ*地方議会が向き合うべき新たな課題への対応
地方議会議員がSNSを利用する上での法的留意点
玉置菜々子(弁護士)
④ 連載
教養講座 地方議員のためのハラスメント防止入門
太田雅幸(弁護士)
第7回 議員間のハラスメント(2)
議会運営講座 議会力アップのための基盤を整備しよう!
江藤俊昭(大正大学地域創生学部公共政策学科教授)
第7回 「傍らで聴く」主権者とは ―開かれた議場(中)―
議員研修講座 シリーズ 女性議員はどうすれば増えるのか
潮平そのみ(沖縄県伊是名村議会議長)
シリーズ第49回 男女が互いを尊重し、人権を重んじる社会の実現が重要
地方議会最前線 ──「開かれた議会」を創る(リレー連載)
河村和徳(拓殖大学政経学部教授)
第19回 静岡県焼津市議会 議員政治倫理条例の見直しをめぐって
職員研修講座 地方議会事務局Q&A 議員をサポートする秘訣を教えます
吉田利宏(議会事務局実務研究会 議会アドバイザー)
第19回 100条委員会を設置することになったら
随想 地方議会について考えたこと
田中輝美(島根県立大学地域政策学部准教授)
シリーズ 第55回 市町村議員になった友人たち
⑤ 広報・研修資料
議会広報紙を見やすく、わかりやすく
芳野政明(広報コンサルタント)
問題提起型の「特集」企画をつくろう
⑥ 議会人の声 「月刊 地方議会人」に想う 第29回
議会の「見える化」にとって広報・広聴は最も重要
細川正博(福井県おおい町ちょう議会議員(前議長)、議会運営委員会委員長)
⑦ 議長会ニュース
全国市議会議長会・全国町村議会議長会