今月号では通常号とは異なり、2023 年統一地方選を見据えて、『「地方議会選挙」を考える』を特集テーマに、地方選挙における課題克服のための6つのテーマ「後継者問題(テーマ1)」「議会の多様性向上(テーマ2)」「無投票・定数割れ議会の克服(テーマ3)」「投票率向上(テーマ4)」「議員の理想像(テーマ5)」「選挙の未来像(テーマ6)」など、地方議会選挙を左右する6 つのテーマを13 名の筆者がそれぞれ取り上げて、コンパクトに解説します。また、教養講座でも特別講義として、統一地方選目前のポイントを解説していきます。
12月号特集:「地方議会選挙」を考える
巻頭言 片山善博(大正大学教授、地域構想研究所長)
統一選ではあらためて地方議会改革を論点に
① 特集
テーマ① 後継者を発掘するためのアプローチ
地方議員のなり手を育てる!
辻 弘之(登別市議会議長、「地方議会未来への種まき研究会」座長)
チーム議会として取り組んだなり手不足対策
田村寛邦(北海道浦幌町議会議長)
テーマ② 多様な議員で構成された議会へ向けて
女性候補者の「育ち」を支援する試み
申 きよん(一般社団法人パリテ・アカデミー共同代表、お茶の水女子大学教授)
「多様性」で議会の活性化と信頼回復を!
井上ノエミ(東京都墨田区議会議員)
多様性は「なり手不足」解消の一手法
江藤俊昭(大正大学社会共生学部公共政策学科教授)
テーマ③ 無投票・定数割れからいかに回復するか
無投票選挙の克服をめざした4年の歩み
永野慶一郎(鹿児島県枕崎市議会議長)
定数割れ議会からの脱却
石川 保(山形県庄内町議会議長)
テーマ④ 投票率向上へのチャレンジ
新たな投票方式の可能性を探る
白鳥 浩(法政大学大学院公共政策研究科教授)
「移動期日前投票所」の現在 投票環境向上にむけた市区町村の取組み
中央文化社 編集部
テーマ⑤ いま望まれる、地方議員の姿かたち
住民に身近な議会をめざして
谷 隆徳(日本経済新聞編集委員)
「政策に強い議員」をめざそう 議員生活4年間のデザイン
磯崎初仁(中央大学副学長・法学部教授)
テーマ⑥ 選挙ってこれからどう変わる?
義務投票制とくじ引き投票制 民主主義のための2つの提案
ディミトリ・ヴァンオーヴェルベーク(東京大学大学院法学政治学研究科教授)
ネット投票による選挙変革は可能か?
西田亮介(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授)
② 特別講義
統一地方選挙をおさらいしよう
河村和徳(東北大学大学院情報科学研究科准教授)
③ 短期集中連載 今こそ、なり手不足を考える2
議会を地域で活動する人の登竜門に
香取亜希(島根県川本町議会議員)
④ 時流観望
首相、野党の〝集中砲火〟に政局運営迷走 =〝辞任ドミノ〟で官邸の危機管理能力欠如も露呈=
泉 宏(政治ジャーナリスト)
⑤ 連載
議会運営講座 ポイント別でわかりやすい! 地方議会・議員の基礎知識
鵜沼信二(元全国都道府県議会議長会 事務局次長)
第24回 一事不再議の原則
議員研修講座 シリーズ 女性議員はどうすれば増えるのか
平神純子(鹿児島県南さつま市議会議員)
シリーズ第15回 県内の女性議員増に今後も挑み続ける
変える議会、変わる議会 ―改革はどこまで進んだか
人羅 格(毎日新聞論説委員)
第20回 「中吊り型チラシ」「質問通信簿」で住民の注目度アップをめざす =北海道鷹栖町議会=
随想 地方議会について考えたこと
西出順郎(明治大学公共政策大学院教授)
シリーズ 第21回 地方議員は行政活動とどう向き合うべきか
⑥ 議長会ニュース
全国市議会議長会・全国町村議会議長会