1948年に議会報が全国ではじめて創刊されてから74 年。いま多くの自治体議会が開かれた議会を目標にかかげ、広報紙やウェブサイトの刷新、SNS の導入、議会報告会の開催、議会モニターの設置など広報活動 を拡充させてきています。 今月号では「アナログ」から「デジタル」へのシフトを時代の潮流として踏まえつつ、住民が議会を知り、関心を持ち、一緒にまちを変えていく「目的」に向け、メディアを「手段」としてどのように活用しているか、 現地報告を交えて解説していきます。
7月号特集:議会広報の新しいかたち
巻頭言 河井孝仁(東海大学文学部教授)
議会広報の 2つの役割
① 特集
誰ひとり取り残さない、新しい時代の「伝わる広報」
佐久間智之(早稲田大学マニフェスト研究所招聘研究員/総務省地域力創造アドバイザー)
議会広報作成時の基本的ルールを知ろう 著作権法の観点から
岩瀬ひとみ(弁護士/ニューヨーク州弁護士)
議会広報の過去から現在までをたどる 議会報の歴史における全国コンクールの意義
金井茂樹(一般社団法人自治体広報広聴研究所代表理事)
② 現地報告
岩手県岩泉町
住民参加型広報紙で 〝開かれた議会〟を目指す
八重樫龍介(岩泉町議会副議長、広報公聴常任委員)
埼玉県寄居町
議会だよりは 住民自治の 「窓口」
鈴木詠子(寄居町議会広報広聴特別委員会委員長)
北海道旭川市
マルチ媒体 ・ルートによる議会広報の取組み
松田ひろし(旭川市議会広聴広報委員会委員長)
③ 市町村議会広報クリニック「特別座談会」
オンラインに対応した議会広報の新時代へ -さまざまなメディアを活用する-
芳野政明(広報コンサルタント)×吉村 潔(エディター・広報アナリスト)×長岡光弘(グラフィックデザイナー)
④ 町村議会特別表彰受賞団体の事績
「通年議会」を契機に住民と歩む議会をめざして 福島県南会津郡只見町議会
全国町村議会議長会・編
⑤ 特別寄稿
「議会力アップのための活動例 ~住民とともに歩む議会像を求めて~」の刊行にあたって
全国町村議会議長会
⑥ 時流観望
国会閉幕、7・10参院選が本番突入 =自民圧勝予測も、物価高騰と醜聞が不安要因=
泉 宏(政治ジャーナリスト)
⑦ 連載
教養講座 地方議員のための選挙トリビア
河村和徳(東北大学大学院情報科学研究科准教授)
第3講 日本の投票方法はガラパゴス !?
議会運営講座 ポイント別でわかりやすい! 地方議会・議員の基礎知識
鵜沼信二(元全国都道府県議会議長会 事務局次長)
第19回 討論
議員研修講座 シリーズ 女性議員はどうすれば増えるのか
渡辺順子(神奈川県大磯町議会議員)
シリーズ第10回 男女同数議会誕生に立ち会って これまでの議員生活を振り返る
変える議会、変わる議会 ―改革はどこまで進んだか
人羅 格(毎日新聞論説委員)
第16回 事務局職員の専門性を生かしていく転機に =茨城県阿見町議会(下)=
随想 地方議会について考えたこと
嶋田暁文(九州大学大学院法学研究院教授)
シリーズ 第16回 〝若者等を応援するカッコいい大人の会議体〟としての地方議会
⑧ 議長会ニュース
全国市議会議長会・全国町村議会議長会