今月号は「農業の課題と未来―担い手を育てる―」を特集しています。我が国の農業就業者の平均年齢は、平成29年現在で67歳(年齢構成は、65歳以上が66%、一方、40代以下が11%と明らかにバランスを欠いているのです)と、高齢化は進んでいます。また、現在、高齢の農業就業者のリタイアにより、耕作放棄地は各地に増加し、それゆえに農地の衰退、さらには地域の疲弊につながりかねない大きな懸念が生じています。こうした状況を克服し、持続可能な農業を実現していくためには、新規就農を促進し就農者の世代間バランスの取れた産業構造にすることが強く求められているのです。当然ながら、新規就農対策は、決して国だけの課題ではなく、都道府県、市町村等でもさまざまな取り組みが実践されています。新規就農者が各地に定着し、地域農業の中核を担う存在となってこそわが国の農業の未来は開けるのです。担い手を育てる体制づくりの重要性を解説しています。

→月刊「地方議会人」ご購読のお申し込みはこちら

6月号特集:農業の課題と未来ー担い手を育てるー

巻頭言 今村 奈良臣(東京大学名誉教授)

地域創生へ向け地方議員の皆さんへの提言

①特集

「新規就農者の現状と課題」

農林水産省経営局就農・女性課

「田園回帰の時代 〜中山間地域に人と仕事を取り戻す

藤山 浩(一般社団法人 持続可能な地域社会総合研究所所長)

②現地報告

岩手県花巻市・青森県深浦町

地域の食と農ビジネスの仕組みづくり 〜「かあちゃんハウスだぁすこ」と、一次加工の取り組み〜

伊藤 順(株式会社キースタッフ代表取締役副社長)

新潟県十日町市

農村で未来をつくる「移住女子」

佐藤 可奈子(十日町市農地利用最適化推進委員 雪の日舎代表)

山口県周防大島町

過疎の島は21世紀のフロンティアだ ー地域の個性と多様性を繋いで、価値を創造する「ヴィンテージ経済」の取り組みー

松嶋 匡史(瀬戸内ジャムズガーデン代表取締役)

③時流観望

「森友・加計問題で終盤国会が緊迫=首相、「3選」に向け中央突破狙う=

泉 宏(政治ジャーナリスト)

④連載

教養講座 「議会基本条例を議会に活かす・住民に活かす」

吉田 利宏(議会事務局実務研究会 議会アドバイザー)

連載第14 ー会議規則の整備②

議会紹介・連載

田口 一博(新潟県立大学准教授)

連載第24回 大川村(高知県)議会の議員のなり手問題・その後

議員研修講座「議会と予算決算」

新川 達郎(同志社大学大学院 総合政策科学研究科 教授) 

連載第1回 地方財政における予算・決済制度と議会権限

⑤市町村議会広報クリニック

芳野 政明(評者・広報・編集コンサルタント)

⑥特別寄稿・現地報告

長野県松本市
自治と協働を大切にした松本市の地域づくり

廣田 圭男(松本市地域づくり部地域づくり課 課長補佐)

⑦町村議会特別表彰受賞団体の事績③

住民に向き合った議会運営と広報紙づくりを実践〜福岡県三井群大刀洗町議会の事積〜

全国町村議会議長会・編

⑧わがまち自慢

大阪府島本町

京となにわが出会う場所 名水とウイスキーのふるさと

徳島県吉野川市

世代を越えて、夢紡ぐまち

→月刊「地方議会人」ご購読のお申し込みはこちら