NEW 出生率の減少が長期にわたっています。次第に少子化のスピードは加速し、やがて年間出生数は70万人を割り込むことが見込まれています。そもそも既婚率の低下自体が問題とされ、男女共同参画社会への遅れや地域における女性活躍の必要性も論じられています。若い世代が将来に明るい展望を持ち、希望する誰もが安心して結婚し、子どもを産み育てられることこそ、少子化対策の基本──そういった社会を作り出していくため、私たちは何に取り組むべきでしょうか。2月号では、未婚の男女の出会いを応援する結婚支援センターを開設した町、行政と議会が両輪として連携し婚活プロジェクトに取り組む市、少子化という人口減少を受け入れ、なおかつ地域が持続可能になる取組みを考える町、「こども」対応のためのワンストップ窓口を設定した市など、各地での現地報告をまじえ、少子化対策の現在と今後のありかたを考察していきます。
2月号特集:「少子化対策」の現在
巻頭言 渡辺由美子(こども家庭庁長官)
こども家庭庁の創設とこども・子育て政策の強化について
① 特集
少子化対策の推進によりこども・若者が参画する「地方創生」へ
清原慶子(杏林大学客員教授、こども家庭庁参与、前東京都三鷹市長)
男女共同参画の遅れと少子化 最良の「少子化対策」とは何か
山田昌弘(中央大学文学部教授)
出生率の「西高東低」は何を意味するのか 婚姻、女性就業、ワークライフバランス
吉田 浩(東北大学経済学研究科教授、高齢経済社会研究センター長)
② 現地報告
高知県四万十町
婚活は、人材育成 出会いを応援する「てとてと」がめざすもの
井上義之(四万十町出会い応援センター「てとてと」センター長、特定非営利活動法人LIFE代表理事)
奈良県桜井市
「愛の花咲くSAKURAIプロジェクト」への期待と展望
岡田光司(奈良県桜井市議会議長)
徳島県美波町
少子化でも挑戦が生まれる「にぎやかそ」の町へ
遊亀聖悟(徳島県美波町議会議員)
鳥取県米子市
すべてのこどもを包括的にサポート 米子市「こども総本部」がめざす未来
瀬尻慎二(鳥取県米子市こども総本部部長)
③ 連載
教養講座 議会のデジタル化をはじめてみよう!
長内紳悟(一般社団法人地方公共団体政策支援機構 代表)
第11回 デジタル・リテラシーの向上と生成AI
議員研修講座 シリーズ 女性議員はどうすれば増えるのか
寺岡伊代(香川県琴平町議会議員)
シリーズ第41回 「変えたいこと」がある、だから今議会をめざす
地方議会最前線 ──「開かれた議会」を創る(リレー連載)
佐藤 淳(青森大学社会学部教授)
第11回 「対話する議会・議員」をめざす 「SOUNDカード」で議会を活性化 =青森県六戸町議会=
職員研修講座 地方議会事務局Q&A 議員をサポートする秘訣を教えます
吉田利宏(議会事務局実務研究会 議会アドバイザー)
第11回 長期欠席議員の報酬等を減らすべきといわれたら
随想 地方議会について考えたこと
沼尾波子(東洋大学国際学部教授)
シリーズ 第47回 地域のプラットフォームに議員は顔を出そう
④ 広報・研修資料
議会広報紙を見やすく、わかりやすく
金井茂樹(自治体広報広聴研究所代表理事)
議会の広聴活動を広報する
⑤ 議会人の声 「月刊 地方議会人」に想う 第22回
住民福祉の向上につなげるための解を導き出し続ける
佐藤真和(東京都東村山市議会議員)
⑥ 議長会ニュース
全国市議会議長会・全国町村議会議長会