第33次地方制度調査会は、2022年12月に岸田首相に提出した答申の中において、「議会・議員が住民自治をどのように進め、住民福祉の向上に取り組んでいるか活動内容を明確に示すことなどを通じて、適正な議員報酬の水準について議論を行う取組みを参考に、住民の理解を得ながら、議員報酬の水準のあり方を検討することが考えられる」との提言を行いました。コロナ禍による停滞期が明け、議会活動が活気を取り戻す中で、議員報酬を見直す動きが全国に広まりつつあります。そこで今月号では、議会・議員活動を活性化し、議員報酬の見直しに取り組んだ議会からの現地報告を交え、なぜ今、議員報酬を見直す必要があるのかを考察していきます。

  →月刊「地方議会人」ご購読のお申し込みはこちら

10月号特集:「議員報酬」を考える 2  

巻頭言 市川 晃(第33次地方制度調査会会長、住友林業代表取締役会長) 

未来像を描いて「行動する議会」へ

①  特集

議員報酬を考え充実させるとき 「住民自治の根幹」としての議会の作動の不可欠な条件

江藤俊昭(大正大学社会共生学部公共政策学科教授) 

「活動内容を踏まえた 原価方式」のスゝメ

飯田 厚(全国町村議会議長会議事調査部長) 

「議員報酬」は仕事に見合っているか? 議員の当事者目線からの提言

小林伸行(神奈川県横須賀市議会議員) 

市議会の任期を終えて議員報酬となり手不足を考える

今川和哉(前夕張市議会議員、司法書士) 

②  現地報告

沖縄県読谷村

豊富化した議員活動を議員報酬に反映する“ 読谷村式活動量仕分け”

伊波 篤(沖縄県読谷村議会議長)

秋田県井川町

「議会改革と議員報酬を適切な水準にするために」

遠藤政勝(秋田県井川町議会議長) 

福井県おおい町

議員報酬を検討した結果 進んだ議会改革

細川正博(福井県おおい町議会議長)

鹿児島県霧島市

議員報酬アップでなり手もぐんぐんアップ

阿多己清(鹿児島県霧島市議会議長) 

③  連載

議会運営講座 一般質問パワーアップ・ブック ― いかに政策に結びつけるか(リレー連載)

川本達志(地方議会議員研修講師、元廿日市市副市長)

第7回 執行部を動かすための質問① 「良い質問」とはどのようなものか

教養講座 地方議員のための選挙トリビア

河村和徳(東北大学大学院情報科学研究科准教授)

第15講 「多選」について考える

議員研修講座 シリーズ 女性議員はどうすれば増えるのか 

吉藤洋子(宮崎県小林市議会議長)

シリーズ第25回 無縁だった政治の世界に飛び込んで県内初の女性市議会議長に

変える議会、変わる議会 ―改革はどこまで進んだか

人羅 格(毎日新聞論説委員)

第29回 次回選挙でも「学校」を開設へ 運営方法などで工夫を探る =北海道栗山町議会(下)=

随想 地方議会について考えたこと

三島あずさ(朝日新聞東京本社 ネットワーク報道本部 次長)

シリーズ 第31回 誰もが生きやすい社会のために多様性のある議会を

④  広報・研修資料(リレー連載)

議会広報紙を見やすく、わかりやすく

佐久間智之(PRDESIGN JAPAN株式会社 代表取締役)

第6回 脱「アリバイ広報」若者にも伝わる議会広報とは

⑤  議員インタビュー

議会人の声 「月刊 地方議会人」に想う 第6回

主役は住民── 適切な情報発信で行政とのパイプ役を担う

椋木太一(広島県広島市会議員)

⑥  議長会ニュース

全国市議会議長会・全国町村議会議長会

「令和5年度町村議会 広報クリニック」開催 ―全国町村議会議長会

→月刊「地方議会人」ご購読のお申し込みはこちら

→月刊「地方議会人」デジタルブックサンプル版の閲覧はこちら