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Web版教養講座 「議会からの条例入門」第1回(2018年8月号)

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議会からの条例入門 第1回 議員提案条例の今

議会の条例立案技術の向上をはかるための基本的知識・具体的要点の解説とともに、様々な形で条例を立案する知恵や知識について連載していきます。


1 議会は条例案を作らない?

 相変わらず議会や議員は世の中で悪役を演じることが多いようです。議会費は一般会計予算の1%にも満たない場合が多いのですが、たくさんの議員を擁する議会は住民には無駄の象徴に映るのでしょう。そんな議会に対する批判のひとつに「条例を作らない(作れない)議会」というのがあります。

 「執行部側は年間、数十本の条例案を提出するけれど、議会からの提案は1本もない」。時にはそんな批判を受けることさえあります。しかし、執行部が提案する条例案の中身をつぶさに検討してみると少しデフォルメ(歪曲)されていることが分かります。執行部が提案する条例のうち、新規制定条例案はおそらく数本であり、残りは一部改正条例案のはずですし、それも「法改正に伴う条例の整理」がかなりの数にのぼるはずです。地方自治法244条の2第1項では「公の施設の設置及びその管理に関する事項」は、原則として条例で定めることになっています。

 また、228条1項には「分担金、使用料、加入金及び手数料に関する事項については、条例でこれを定めなければならない」とあります。職員の定数や給与も条例で管理することになっていますので、こうした事項に変更があると、その度に条例の改正案を提出しなければなりません。ただ、こうしたことは、まずは執行部側のマネジメントに属することであり、執行部側の提出条例案となるのは自然なことといえます。新規制定、一部改正を問わず、新たな政策的な判断を含む条例案ということでいえば、執行部側の提出条例案であっても、年間、「数十本」ではなく「十数本」といったところからもしれません。 

2 議会から提案される条例案は増えたのか?

 「議員や委員会からの条例案がだんだんと増えている」。「可決成立する率も上がっている」。議会を応援する側から、特にそうした声が聞こえます。しかし、これについても検証しておく必要があるでしょう。全国市議会議長会では毎年、「市議会の活動に関する実態調査結果」を公表しています。これを基に2005年~2015年中の議員提出条例案についてまとめてみると表1のようになります(あくまで提出した条例案の数です)。また、平成18(2006)年の地方自治法改正により可能となった委員会提出条例案についての2008年から2015年中のデータは表2のようになります。可決成立率は、いずれも一部改正条例や修正可決した条例を含めて成立条例として計算しています。

 表中の( )書きで加えられた数字がいわゆる政策条例の数です。議会や議員に直接関わる条例を除いた条例がそれです。各市の判断によるため、基準があいまいな部分もありますが、この数字の動向が議会の政策立案機能を見る上で重要でしょう。

 この表を見るといくつかのことが分かります。まず、議員提出条例案について、この10年、それほど提出数が増えていないということです。また、可決成立率も大きな変化は見られません。一方、委員会提出条例案は、新規制定条例で少しずつ増える傾向にあります。委員会提出条例案はほぼ100%近く可決成立しますから、委員会提出条例案が増えた分、議会から提案される条例案の可決成立率の上昇につながっているといえます。 

詳細は地方議会人8月号で解説していきます。

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